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自分が見える。青い、自分が。
俺はお前を求めてる
お前を遠くに歩かせる俺の目は
今日からの俺の世界を飲み込んだ……
赤、橙、黄色、緑………、
何もない自分に、鮮やかな色が降り注ぎ
微笑みを一つずつ塗装していく……
失われた物を、補うかの様に。
………事の発端は、
自分が孤独だから。
青色、そのものだから……
何もない、空澄みの青。
お前がいなければ、俺に何が出来ると思う……？
何も 埋まらない、何も 見つからない
孤独……
貴方がいなければ、
ただの青。
青い自分が お前を求め続ける
遠くに行ってしまった彼をみる俺の目は、
永遠に、青く澄み渡るだろう……
「帰ろう、
……………兄さん」
何もない
ただひたすら青い世界に
淡く、温かい光を見つけた。
遠くに行ってしまった彼が
会うこともないと思った彼が、
突き放そうとした弟が………帰って来た。
「……………雪男っ」
孤独だった世界から、救ってくれた弟
静かに、差し出された弟の手を掴む。
青い世界に閉じ込められた彼の瞳は、
淡い青から鮮やかな青に染まり始める……
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