ヴォルール・ハロウィンとオルゴール

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「顔見せてよ。よい、しょっ……。はじめまして! きれいなお嬢さん」 ふっと頭が軽くなり、視界に色が戻った。 目の前に、黒いマントをはおり、黒いシルクハットを被った少年がいた。わたしが被っていたものらしい、カボチャの被り物を抱えている。 わた、し……。 そうだ、あの日、わたしは――。 鉄の匂いが強くなった、気がする。ざわりと寒気が走った。
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