私的演出

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原作と違う扱いをしているのは、『カノン』と『神ノ木』の二人です。 原作では、カノンは小学生低学年or中学年の少女、神ノ木は20代後半の美青年、って設定ですが。 こちらではキャスティングの自由が利くように、あえて年齢も性別も曖昧にしました。 だから、カノンをオッサン(!?)がやってもいいですし、神ノ木を女の子がやってもいいんです。 ただし、カノンは『コスプレみたいな服装』、神ノ木は『バーテンダー』なので、そこは譲れないっす。 明らかに出番が少ないのにキーパーソン扱いの『東条雅樹』。 原作のネタバレになりそうで怖いですが、ちょっちネタバレすると、東条は真実が転生した後も、真実の事を知っています。 ただ、真実が清海に転生していた、という事実に、清海が殴り込みに来るまで(と言うより、とうとう)気付かなかった、という裏設定があります。 その設定を入れるか入れないかで、最後の東条の演出法も多少変わっていくかと思われます。 転生後の真実ですが、明らか台詞を入れるのには違和感や無理が生じるかと思います。でもこの役の存在はあくまで、清海の中に宿る真実の心境が呟いているもの、という設定なので、他の子らの会話とかぶってもなんら問題はないかと思います。 むしろ真実が主人公なので、ここぞという場面で真実が心境を呟かないと、どこか成り立たない可能性もあるかと思います。 ストーリーに影響がない程度に出来れば、と思って書きましたが…やっぱり無理ぽw← 大道具小道具の件。 私の母校では、手製の正方形のボックスや長方形の座卓サイズのボックスなどがありました。それらはみな白ペンキで塗ってあります。 というのも、白のシンプルな大道具だと、応用が利くし、どういうものなのかを観客側に想像してもらえればいい、というので、上手には基本、それらのものが置かれてあれば楽かと思います。 正方形は椅子のように扱い、長方形は電車の長椅子、立て方を変えれば学校の机や、リビングの座卓にもなれます。  
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