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"私立麻生高校"
朝日に照らされまぶしく光る学校の名前を泉は見つめた。
泉「…私立ね…」
泉はロックバンドの格好にブーツを履き、髪はショートをワックスでセットしていた。
セットした髪をいじりながら、学校の門をくぐった。
…職員室…だよな…
泉は職員室を見つけると、扉を開き声をかけた。
泉「すみません」
先生達は目を丸くして泉を見つめた。
泉が困ったように髪をいじっていると、後ろから声をかけられた。
「あら、あなた新入りね!校長から聞いてるわ」
泉「あの…」
「あぁごめんなさい!私話すの好きたから。山田 百合子よ。保健医してるの!百合子先生って呼んで!」
泉「自分、水谷 泉です」
「じゃぁ泉先生。校長のところに行きましょうか」
泉は百合子に連れられ、職員室を出た。
校長室では…
校長は植木に水をやりながら、教頭の話をきいていた。
教頭「そろそろ採用した教師を教えてくれてもいいのでは」
校長「もうすぐ来るんだ。会ってみれば済むことじゃないか」
教頭「しかしですなぁ私にも心の準備というものが」
校長「確かに…結構綺麗な顔立ちでしたねぇ…」
教頭「女性ですかっ!いやぁ校長お目が高い!やはり音楽の教師は女性でなくては!」
校長「あなたも好きですねぇ…」
コンコンッ!
教師「きましたよ!」
校長「入りなさい」
百合子「失礼しまーす」
百合子の後に泉が入ってきた。
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