プロローグ ~日本政府の対応~

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12月31日 世界は日本の転移の瞬間をある者は悲しみ、ある者は喜び、ある者はイベント感覚で待っていた。 日本海や太平洋には世界中の海軍艦艇、特にアメリカと中国が集結し、排他的経済水域よりも外から転移の瞬間を伺っていた。 「5分前!!」 世界中がカウントを始めた。 日本上空は黒く覆われ、突然の嵐が襲う。 雷が轟き、大地が震え、人々は固唾を飲む、テレビの前にかじりついてその瞬間を逃さぬとばかりだ。 そしてあっという間に時間はすぎ、 日本の首相、天皇皇后両陛下がテレビの前に姿を表す。 「世界中の皆様方、日本国が建国して以来長くのおつき合いありがとうございました。」 「我々は地球と離れていても皆様方と一緒です。それを忘れないで下さい。では、又会う日まで!!」 その言った瞬間、日本は消えてしまったのだった。 それは一瞬で、誰も見ることができなかったのだった。
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