天を翔は我の輝き《煌》見参!!

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燎治「《壁》(ヘキ)!!」 そう唱え、札を前にかざすと燎治の眼前に薄い光の壁、小規模な結界が現れその低級悪霊の攻撃を防いだ。 勢いよく結界に突っ込んだ悪霊はグチャグチャに砕け散り、それは淡い紫色の炎に包まれ、消滅した。 燎治「こんな低級じゃ俺は倒せやしないぜ・・・なんせ昨日はさんざんコイツら(低級悪霊)とはやり合った後でなぁ・・・オマエが来いよ・・・」 燎治はニヤリと微笑み、人差し指でチョイチョイと骸骨を挑発した。 「グォォォ――――!!」 骸骨は更に雄叫びを上げると額の結晶は輝き、右手に黒い煙のような物が急速に集まり、それが巨大なカミソリへと姿を変えた、それをしっかり掴み、軽々と振り回し始めた。 燎治「具現化!?」 具現化とは、実際には存在しない物を霊力、もしくは妖力によって作り出し具現する能力であり、強力な力と意志を必要とする。 燎治「おいおい・・・どんだけパワー有り余ってんだよ・・・」 骸骨は真っ直ぐに燎治に向かってくると寸前で跳躍し結界にカミソリを力一杯叩きつけた。 バチバチと結界が悲鳴を上げ出し、燎治はその攻撃力を目の当たりにした。 燎治「に・・・に、逃げろ!!」 燎治は背後にいた女子高生の幽霊に促す。 女子高生は後退りしながらその場から離れて行った。 骸骨は左手で低級悪霊達に追うように指示した。 燎治「テメェの目的はあの子か?」 闇から湧いてくる低級悪霊の数はざっと百を越え、濁流のように女子高生を追う。 燎治「クソ!・・・よっと!」 燎治は結界を解除し、カミソリを寸前のところでひらりとかわし、すかさず骸骨の胸部に蹴りをいれる。 骸骨はたまらず後ろへと倒れる。 燎治「前言撤回だ!!オマエの相手をしてるヒマはねぇんだよ!!このボケが!!」 燎治は教室を飛び出し低級悪霊の後を追う。 燎治は霊感を研ぎ澄まし、網を張る。そして気付くのだった、この絶望的な状況に、敷地内全体を覆うように蠢く黒い気配・・・ 燎治「チッ、数が多過ぎて女子高生の気配が掴めねえ・・・第一昼間は一匹も感知出来なかったのに、どうしてだ?」
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