天を翔は我の輝き《煌》見参!!

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燎治は苛立ちながら廊下を走り女子高生の気配を探すがなにしろ他の気配が多過ぎてうまく感知できない・・・ ふと窓の外に目をやると部活動が終わったのだろう校庭にはまだ下校中の生徒達の姿があった・・・ 燎治「マズいなっ・・・さっきの骸骨、放置してくるんじゃなかった、下手すりゃ犠牲者が出ちまう」 どよめく空、校舎内を徘徊する悪霊達の不気味な唸り声にさすがに生徒、教員達もこの異常な事態に気付き始めていた。 「おい!なんだよこの声?」 「えっ?ちょっとヤバくないか?」 「なに?あの骸骨?」 「頭蓋骨が浮いてる!!」 黒い気配が渦を巻き一カ所に集まりつつあるのを感じた。 燎治「上?・・・屋上かよ・・・」 燎治は階段を必死で登るが途中で突如として現れた悪霊達が行く手を阻んだ。 「ウォォォ――――!!」 燎治「《壁》!!」 すぐさま青い札をかざし結界を張り構えるが悪霊達の捨て身の猛攻に防ぐのが精一杯で手も足も出ない・・・ 燎治「そんなにあの子が重要なんですか?あぁ?」 仕事を通して数々の悪霊達を相手にしてきた燎治だったがこれほどの事態に陥ったのは初めてだった。止むことしらない悪霊の猛攻、激突して消滅しても次から次へと湧いてくる。 燎治「さすがにヤバい・・・かな?」 焦っていた・・・ だが、焦れば焦るほど術は不安定になる。 悪霊達はそれに気付いたのか、一点を集中し攻撃し始める・・・ 燎治「このクソヤロォォ―――!!」 あわや結界が破られそうになったときだった・・・ 「《封結》(フウケツ)」 悪霊達は巨大なシャボン玉のような丸い結界の中閉じ込められていた。 「《封縛滅》(フウバクメツ)」 丸い結界は急速に収縮し、捕らえられた悪霊達ごと消滅した。 燎治「おせーよ・・・」 姫深乃「なに言ってんのよこっちだって急いで来てあげたんだから・・・」 階段の踊り場には姫深乃がいた。 姫深乃「でも、流石にちょっとマズい状況ね・・・おじいちゃんに連絡して応援を―――」 燎治「そんなヒマはねぇ!!」
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