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主に考えられるのは大まかに二つなのだが・・・
まずは、一つ目は誰かがなんらかの形で結界を施して霊の侵入を防いでいる。
この学校のことだ十二分に有り得る話ではあるが、それだと霊感のある者、燎治なら敷地内に入った時点で結界内にいる時の独特の閉鎖された空間のような違和感に気付くはずだ。
なので結界説は消える。
二つ目は、幽霊が侵入して来た時点で他の幽霊もしくは妖怪に捕食された。
浮遊霊なんかはともかく、悪霊なんかは自分より弱い霊を捕食して自分の霊力にしたりすることがある。
しかし、捕食すればその捕食した側の悪霊は霊力が上がり、逆に燎治の発する網にかかりやすくなる。
しかし、なにも感じない・・・
明らかに霊は侵入した時点でその存在を消している。
昼休みを終えるチャイムが鳴り始め燎治は困惑の表情で教室へと戻って行った。
どっかのアニメや漫画の主人公ならこのまま、昼寝をしたり、悪霊を捜しに行ったりするんだろうが、燎治はそれをしない。
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