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「あとで。部屋行くのめんどい」
「もう……」
小さくため息をつき、お母さんが包丁で何かを切っている音が聞こえた。
「いただきまぁーす♪」
晩飯ができ、テーブルの上に並べられたご飯を一通り見て、手を合わせる。
「うん、おいしい♪」
「紅亜……」
わたしの明るい声とは裏腹な、低く落ち込んだ声。
「ん?」
「ご飯食べ終わったら大事な話あるから、食べ終わっても席を立たないでね」
「うん……」
いつもとは違う、お母さんの緊迫したまじめな表情を見て、わたしの顔からも笑顔が消えた。
大事な話……って、何だろう……?
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