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……と思った瞬間、わたしは勢いよく後ろに倒れる。
殴られた衝撃に耐えられなかったのだ。
『うぇっひっく……うぅ……』
『本当おめぇは目障りなやつだな。ほら、もう一回腕貸せ』
そう言ってお父さんはわたしの腕を引っ張り、先程より強く煙草の火の点いた先端をわたしの腕に押しつけた。
『いやああぁぁぁあああ!!!』
あまりの痛さに、わたしは絶叫した。
それから、暴行はなくなった。
親が離婚したからだ。
根性焼きをされている途中に、お母さんが帰ってきたのだ。
その現場を目撃して、お母さんは今まで悩んでいた離婚を決断したらしい。
そのあと、お母さんは泣きながらわたしに謝ってきた。
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