第1話

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「まぁ、もう少しゆっくり考えなよ。こういうのって、即決できることじゃないから」 「うん……」 その日は一日中、そのことばかり考えていて、全然授業に集中できなかった。 「ただいまぁ~……」 恐る恐る家に上がり、自分の部屋に向かう。 チラッとリビングのドアを見、その場から去る。 いつもは帰ってすぐリビングに向かって、テレビを見ながらお母さんと話すのが日常。 でも今は、そんな気分じゃない。 自分の部屋に入り、ベッドにダイブする。 考えるの、疲れちゃった…… 「紅亜~ごはん~」 「ん……」
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