第1話

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って言っている、女子たちの声を聞いたことがある。 それなのに、毎日のように休み時間になると、わたしを誘いにくる。 そんなことを影で言うくらいなら、誘わなきゃいいじゃん。 鬼ごっことか、ドッチボールとか、 とにかく体を動かすことは嫌い。 だから断ってるのに、それでノリが悪いだのなんだのって…… やりたくないものを、無理してやろうとは思わない。 自分のやりたいことを通して、何が悪い。 まぁ陰口叩いてたいなら、勝手にすれば…… 「くっれあ~!」 誰かが後ろから勢いよく抱きついてきた。 わたしは表情を変えず、後ろを振り向く。 「何……さゆり」 「うっわー! 相変わらず不機嫌そうな顔!」
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