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「相変わらず失礼」
わたしはさゆりのおでこをペシッと叩く。
「見たまんまのことを、言ってるだけじゃあ~ん。怒らない、怒らない」
「別に、怒ってない」
さゆりは、このクラス……いや、この学校で唯一の友達だ。
まぁ幼なじみということもあってかもしれないが、いつでも行動を共にしていた。
でもさゆりは、わたしと違って
明るくて、おもしろくて、かわいくて、誰からも人気がある。
もちろん、モテる。
たくさん、友達もいる。
けど、さゆりはいつもわたしのそばにいる。
でもわたしは何かおもしろい話ができるわけでもなく、今時の芸能人の話などもまったく疎い。
わたしといても、さゆりはつまらないのではないかと多々思う。
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