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とにかく、
俺を一向に離そうとしない京極に対して
ゆっくり近づいてきた高橋くん。
うん…、
この薄暗い部屋の中、
のっそりと歩く、タッパもある高橋くんは
なかなかどうして迫力が…。
顔が見えない分余計。
そんな高橋くんに、少し警戒の色を見せて睨む京極。
今、京極は俺を見ていない。
今だ!と思い
俺の口をふさぐ手を噛んだ。
「―――っ」
痛みのせいで眉をひそめる京極………を殴りかかろうとする高橋くん。
………。
えぇえ高橋くん!?
話が通じないと判断して
まさかの強行突破か!?
「チッ」
小さく舌打ちをして、京極は高橋くんの足に蹴りを入れた。
そのせいで高橋くんのバランスが崩れ
「うぉ…っ!?」
「は?」
高橋くんのパンチが俺に向かってきた。
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