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ベットのシーツが擦れる音と、
甲高く喘ぐ声。
「ぅ、あ…っ」
「はっ…もう限界…?」
ズンッと最奥を突けば、一際大きい声で喘ぐ。
そろそろラストスパートかなと、腰を動かす早さをあげようとしたら、
―――プルルルルッ、プルルルルッ
室内にある固定電話が鳴る。
「ちっ。誰だよこんな時に…」
そう思いながら、さっきまで喘いでいた男の子から、自身を抜いて、受話器をとる。
「はいはーい。こちら寮長室ですがー、応答をどうぞー」
『おーう、こちら職員室の梶原だ。今から用件を伝えるぞー』
「ノリいいな、で、用件は?」
…用件?
新入生は一ヶ月前に入ってきたばかりで、もう全員入寮したろ?
俺の仕事は大方終わったはずだが。
『転入生だ』
転入生?
はいはい転入生な。
「…って、はぁあ!?こんな中途半端な時にか!?」
『うっるせ!うるせーなお前!耳がキーンってなったわ!責任とって嫁になれ!』
「ざけんな!」
誰が嫁になるか!
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