斎藤~この想いは~

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今日はいい天気だ。 学校の屋上に心地よい風が吹く。 今は放課後…学校では部活動を行っていて運動部の掛け声が聞こえてくる。 「やっぱりここにいた。」 「…総司か。」 俺は屋上のフェンスから“ある場所”を見つめたまま、返事を返した。 総司が微かに笑ったのが雰囲気で分かった。 総司は俺の隣にやって来て、同じ様にフェンスの向こうを見た。 「俺に用があって来たのだろ?…何の用だ。」 一向に言葉を発しない総司に言葉を投げ掛ければ、何やら妙な目で俺を見た。 「別に…用って程の用でもないんだけどね。」 「…………。」 俺は無言。総司はそんな俺にため息をついた。 「そんなに気になる?あの子のこと。」 総司のいう"あの子"とは俺が見ている弓道部に所属している女子だ。 俺は先ほどからずっと弓道場を見ていた。 ・
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