斎藤~この想いは~

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「別に彼女を見てるわけじゃない。」 「僕はどの女の子か言ってないよ…やっぱり特定の子見てるんじゃない。」 「!!……総司、何が言いたい。」 俺は総司に視線だけ移した。 軽く殺気を含んだ視線を向けられている本人は、意に介した風もない。 「こんなストーカーじみた事してないで、気になるなら彼女と話でもしてみればいいのに。」 突然の発言に戸惑いを隠せなかった。 ス、ストーカー… 俺は別に彼女に特別な感情など抱いては…………いない。 断じて!ストーカーなどでは…!! 「ストーカーなどではない!!弓道とは興味深いものだ…だから俺は、観察していた。…それだけだ。」 「ふぅ~ん…そうなんだ。まぁ、そういう事にしといてあげるよ。」 そう言った後、総司は何事もなかったかのように屋上から出ていった。 何だったんだ… 彼女と話を…か。 総司の言葉を考えながら、俺は家へと帰るため屋上から出たのだった。 ・
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