菓子争奪録

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「よし…あいつに頼んでみるか!」 結城は行動を開始した。下心全開で… ーーー 「で…俺にどうにかしてほしいと…」 「ああ、頼むわ。」 結城に相談を受けているのは松原孝。別クラスの結城の親友だ。 この少年は切れ者である。 「よし…5000円で乗った!」 「親友の頼みに金取るのかよ~。」 「知るか!皆平等だ。」 孝は小学校では何でも屋として通っている。 金を払えば何でもしてくれるのである。 「まぁこの際しょうがねェか…」 渋々結城は承諾。 「契約内容はあの奥さんから菓子を貰うことだな!」 「ああ、あの奥さんはいっつも高いものくれるからな…ただ滅多に外に出ないから…」 「家に押し掛けるってわけか…酷いやつ…」 「うるさい!」 「まぁ明日から本格的に作業開始だ!」 こうして少年達の戦いが始まった。
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