菓子争奪録

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3人は応接室に案内された。 綺麗なソファーに3人は腰かけた。 「それで…俺にどうしろと?」 執事が尋ねた。 「えっと…菓子を… 「この写真を買って欲しいんです。」 結城の言葉を孝が遮った。 「は?」 結城にとっては当然の疑問だろう。 「この写真をですね…そうですね…15万以上で買って下さい。」 「バカな!そんな大金 「ならば6万で手を打ちましょう。」 孝は今度は執事の言葉を遮った。 「それでいいのか?」 「はい。」 「よし乗った。」 執事は財布から6万を出し、孝は写真を執事に渡した。 「それでは私どもはこれで…」 「ちょ、待てよ孝!」 「うるさい!!」 「う…」 結城は黙りこんだ… ーーー 「おい!どういうことだよ孝。」 結城は孝に尋ねた。 「あれは一種の交渉術だ。最初に金額を高めに設定して相手が怯んだ隙にすかさず半額以下の値段を設定する。これによって相手は得をしたと錯覚する。今回は桁を1つ減らすことでより効果が出た。まぁあの程度の写真なら2万ちょいしか… 「そうじゃねェよ!」 結城が声を張りあげた。 「あぁ…安心しろ、ありゃコピーだ。」 「え!?」 「オリジナルはまだ売っちゃいねェよ。」 「てことは…」 「まだ金がむしりとれる…あの執事も結構バカだな。」 「酷いやつ…」 「それに手は他にも打ってある。」 「?」 こうして戦いの1日目は幕を閉じた。
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