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次の日
「着いた…と…」
またあの家にやって来た。
「今日はアルカリは少し離れたとこで待機しといてくれ。あと…分かってるな?」
「はい。承知しております。」
アルカリは豪邸の近くに身を潜めた。
ピーンポーン
「はい、どちらさま…またお前らか…何かようか?」
「はい。」
孝はまた写真を近づけた。
「!…お前、それ昨日の…」
「複製を思慮しないなんて雑魚ですね。だいの大人が…笑っちゃいます。」
「待っていろ!」
直ぐに執事は現れた。
「今日はあのデカイ青年は一緒じゃないのか?」
「はい…それが何か?」
「フフフ…なら遠慮はいらんな。」
そういうと執事は孝から写真を無理矢理奪い取った。
「ふむ。オリジナルのようだな…昨日は青年のせいでびびっていたが、今日はいない…なら…」
執事は写真を粉々に破いた。
「あっ…」
結城は思わず声を漏らした。
「その反応…コピーはないようだな。これで交渉材料は消えた…さぁどうする?少年達?」
「ど…どうするんだよ、孝!」
「まぁ慌てるな。」
そう言うと孝は不敵に笑った。
「え?」
「これからがパーティーの始まりだ…」
孝は執事に向き直って
「ハッピーハロウィーン!!」
と大声で叫んだ。
それと同時に屋敷の奥から携帯電話の着信音が鳴り始めた。
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