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「うわあぁぁぁ!!のけぇぇ!!」
声が聞こえて振り仰ぐと、人が上から降ってきた。
「痛たた…」
少女だった。黒いワンピースを着ている。
「あの、すみません。僕の上から降りてくれない?」
「うわ、ごめん!!下敷きにしちゃった」
「いえ、それより…」
どうしたのか?
少女にそう声をかけようとした時だった。
「マキセさまー!!どこにいらっしゃいますかー!?」
「こっちから声が聞こえたぞ!!」
屋敷の中から声がした。
「やべっ!おまえ、ちょっとこい!!」
少女はトキの手を取ると、丘の麓の町を目指して丘を下っていった。
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