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奏はｺﾞﾝｿﾞｳという老人に連れられ洞窟にやって来た。
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢ﾊｧ…ﾊｧ…ここまで来ればひとまず大丈夫じゃろ…｣
奏｢ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…ここは…｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢ﾜｼの隠れ家じゃ。そう簡単には見つかりはせん。｣
奏｢悪いな、爺さん…｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢いやいや、困った時はお互い様じゃ。｣
奏｢ところで、この世界は何なんだ？｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢知らんという事は新入りじゃな？｣
奏｢あぁ？｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢ここは黄泉の世界。死んだ人間、世界から消滅した人間が訪れる世界…言わば死後の世界じゃ。｣
奏｢黄泉の世界…俺は、運命を変えた事で世界から消滅した…｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢それでこの世界に来たんじゃな。｣
奏｢らしいぜ…｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢お前さん、名前は？｣
奏｢門矢 奏だ。｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢門矢 奏…どこかで聞いた名前じゃな…｣
奏｢ﾏｼﾞか!?｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢あぁ。確か前にこの世界にやって来た遊美とかいう青年が口に出していたような…｣
奏｢遊美…まさかあいつもこの世界に…｣
ｺﾞﾝｿﾞｳ｢俺は門矢 奏に倒されてここにいるんじゃない、救われてここにいるんだ…とか言っておったぞ。｣
奏｢あいつ…｣
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