プロローグ

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芸能界は、厳しい世界だ。 きらめく才能の中で、輝ける者はほんの一握り。 毎年多くの人間がきらめく存在になる事にあこがれ、芸能界に入ってくる。 その陰で、同じくらいの人間が、競争に敗れ、脱落し、芸能界からひっそりと消えていく。 あたし、城崎愛(きざきあい)もそんな存在だった。 売れないアイドル。 きらめくことなく、芸能界からひっそりと消えていく存在。 一度もスポットライトを浴びることなく、消えていくはずだった。 そう、あの人と出会うまでは……。
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