三章 爆弾魔

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とある工事現場の跡地。 オレは、白い息を吐くと煙草を捨てた。 そして目の前にいた男を睨む。 「そうか、探したよ」 男は驚いた表情を見せたが、直ぐにニヤリと笑い立ち上がった。 男の傍らには、女性の姿が見られた。女性は服を身につけておらず、目に生気はない。 まるで人形のようで、最近多発している事件と似ていた。 そして、それだけでここで何をしていたか容易に想像できた。 「なんか用かい?」 男は醜い笑みを浮かべた。そして、オレを見て再び笑った。 「なんだ。サツじゃねぇーのか。ただの偽善者め」 男はつまらなそうな顔をして、オレを指を差す。 「まあ、とりあえず死んでくれや」 その瞬間、爆発がおこった。
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