三章 爆弾魔

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それは、お昼休みのことだった。 「瀬戸 深夜はどこにいる!?」 知らない女の声がする。それは紛れも無くオレを呼ぶ声だ。オレは休み時間をフルに使い睡眠に当てている。 そのため友達は少ない。 ましてや、女の友達なんているはずもない。 オレはうっすらと眼を開けると、そのまま窓を開けた。 高校一年は一階のため直ぐに地面で簡単に逃げられる。 「争いごとからはバックレないとな」 「どこに行くんだ?」 オレはブレザーの引っ張られ教室に引き戻された。 「なんなんだよ」 「お前に用があるんだ。一緒に来てくれ」 オレは、オレの目の前にいる少女を見る。髪は茶髪でピアスがいくつも開いている。 確か、となりのクラスのギャルで……。 ダメだ。分からん。 「早くついてこい」 オレはため息をついた。
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