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「暴動!? でもなぜ!? しかもそれを僕が引き起こしてるって……」
「それは、私たちが普通の人間じゃないから……」
今まで無表情を貫いていた彼女の顔が一瞬曇ったのが見えた。私たち? 私たちということは彼女も同じく「普通の人間」ではないのだろう。僕に対して放った残酷な言葉で、彼女もそれを自覚しショックを受けているようだった。
だがそれと同じくらい、いや、それ以上に僕もショックを受けていた。
「……僕が、普通の人間じゃないってことをもう少し具体的に教えてくれないか」
ええ、そう言って彼女は鞄からA4サイズのファイルを取り出し、何枚かの資料を取り出し僕の目の前に広げていった。
乱雑に広げられた資料の中で一番目についたのは、世界地図を用いたグラフのようなものだった。他は英語で書かれているものや、海外新聞の切り抜きが貼っているものなど様々だった。よく見ると僕の生徒手帳の白黒コピーさえ見える。
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