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「これがあなたがもたらしたバタフライエフェクトの最たる例。あなたがクラスで起こした些細なアクションが渦を巻き、大きな竜巻となって、結果たくさんの人が傷ついた」
「信じられない。あり得ない。 僕が委員長になって、それでみんなに信用されたくて、なんでイギリスで暴動が起きるんだよ!?」
「さっきも言ったでしょ。『普通の人間』じゃないから」
カラン、とグラスの中で氷が落ちる音がした。本来なら筋違いな言動だが、それに納得せざるをえなかった。
分かってる。みんなが僕をすぐに信頼し、笑顔で接してくれるその理由。委員長の立候補が全員一致で決まった理由。
そして、小林さんが僕に服従されないと言ったその理由。
僕が「普通の人間」じゃないから。
「なぜ、普通じゃないんだろう」
「わからない。でも、私はあなたが好きよ。仮に他のクラスメイトがあなたに服従されていたとしても、あなたに服従されてない私はあなたが好き」
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