チュートリアル

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暗闇に浮かぶその文字。それは実際に見たというより頭の中に任意なく叩き込まれたという感じだった。気がつくと俺はベッドに横たわったいた。「なんだ夢か…」だが内容ははっきりと覚えていた、 ① このニュートリノデバイスは全て音声認識による操作になります。 ② ニュートリノデバイスに向かって希望の年数、日付、時間を分単位まで音声入力で設定ができます。 ③ 新規設定完了後、自動的に5秒のカウントダウンが開始、終了と同時に設定時間まで移動します。時間移動を中止する場合は5秒のカウントダウン内にキャンセルと音声入力することで時間移動が中止されます。 「ニュートリノデバイス?時間移動?」 まさかと思った、先日ニュースで光よりも早いと言われるニュートリノの実験結果が発表されたと言っていたばかりだったからだ。つまり、相対性理論のことだ。もっと簡単に言えばニュートリノデバイスというのはタイムマシンということになる。 だが、まさか夢の見すぎだ。疲れているのだと言い聞かせ携帯を見た。 「もう8時か昼寝にしては随分寝たな」その時、球状の時計からピーという音が鳴った。
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