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遺体の状況は、ダークソウルによるものと酷似している。しかし調査の折、探知機は反応しなかった。
ギルドの持つ特例権限は、ダークソウル介在の確証を得られた時しか行使できない。
故に現在も、捜査は警察の管轄で行われているのだろう。
「一応ギルド側も引き続き調査はしているが、特例権限が行使できない以上、大掛かりな調査ができずにいる。っていうのが、今現在の状況だな」
一通り説明を終え、紙パック飲料を飲み始めた雄基の隣で、楝はこれまで得た情報を改めて整理してみた。
今回の事件が最初に起きたのが約一月前。遺体は惨殺されているが、その状態がダークソウルによるものに酷似していた。
その一方で、ギルドがダークソウルの介在を立証できる証拠掴めておらず、現在も警察がヒトの犯行として捜査していること。
そして『三番街の処刑人』にまつわる都市伝説--
良隆は、警察が長年三番街の処刑人を追っているといっていた。
つまり『三番街の処刑人』の都市伝説は、今回の事件が起こるよりも前から、存在していたということになる。
--本当に、今回の事件は同一人物によるものなのだろうか。
そんな考えが、楝の脳裏に過ぎった。
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