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仮に同一人物でない第三者による犯行だったとしても、それがヒトによるものである可能性は十分考えられる。
加えて調査部の結果でも、ダークソウルの存在は認められなかった。遺体の状態もダークソウルの仕業に見せた偽装死体かもしれない。
それでも--
「……納得いかない、って顔だな」
雄基の言葉に、楝は頷く。
「今ある情報を総合的に見ても、今回の事件がヒトによる犯罪である可能性は十分ある。なら、わたしがわざわざ首を突っ込む必要はない、と理解はしているんですが……」
「それでも気になるってか?」
「はい。こう、上手くいえないんですが、自分の中で何かが引っかかるんです。なにか、この事件には裏があるんじゃないかって」
「裏、ねぇ……。それは、いちハンターとしての勘か?それとも……、ダークナイトとしての勘か?」
それに対し、楝は無言で頷きを返す。
それは、彼女の勘が後者によるものであることを意味していた。
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