三番街の処刑人

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--普通のヒトではわからない、ダークソウルの力を持つからこそ感じた違和感、か…… ダークソウルの力の残滓を、常人が捉えることはできない。しかし、ダークナイトたる楝がなにかを察知したというのであれば、確かに調査を行う価値はあるだろう。 とはいえ、それだけでギルドの特例権限を行使することはできない。 彼女が察知した違和感、その根拠たる確証が証拠として得られなければ、相手側とて納得はしない。 勘だけでは、理由が不十分なのだ。 ならば-- 「だったら一度、任務外調査を申請してみたらどうだ?」 「任務外調査……?」 聞き慣れない言葉に、楝は首を傾げる。 「ギルド所属者が、ギルドの管轄外で何らかの調査をしたい場合、ギルド側の承認が必要になるんだ。で、もしその申請が承認されたら、ギルドか表立ってできない調査もできるようになる」 「つまり、今回の事件のことも--」 「ギルド公認で調査することはできるだろう。但し、幾らかの制限はつくがな」
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