三番街の処刑人

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雄基から聴いた、連続殺人事件の仔細。良隆から聴いた、三番街の処刑人の噂。 そして、先刻事件現場で感じたダークソウルの力の残滓。 それにより、今回の一件にダークソウルの存在が潜んでいると確信したことを。 「なるほど。ダークナイトであるが故にその結論に至った、ということだね」 「しかしそれだけでは、ギルドの特例権限を行使できないと聞いた。それにもし、本当にダークソウルが関わっているとすれば、奴らがどうやってギルドの探知網を逃れられたのか、理由も気になる」 「この事件には、我々すらも知り得ない何かが潜んでいるかもしれない、か……」 奥村は深刻な表情を浮かべた。 創設以来、ギルドは長きに渡りダークソウルと戦い続けてきた。 その過程で、彼らについて様々なことが解明されてきたが、ヒトはまだ彼らの全てを理解できていない。 そもそもダークソウルという存在は、太古の昔、小夜姫の時代からいたと聞く。 何故、ダークソウルというものが誕生したのか。その経緯も、未だ謎に包まれているのだ。 今回の事件は、それら謎の一端に触れるものかもしれない。 「……わかった。今回の件、ギルドとしてもこのまま放置しておくのはあまりに危険だ。ギルドトップとして、ダークナイトの任務外調査を許可する!」
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