第三章

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また中学へ来たけど・・・。 「い、いないっ・・・。」 内心、不安になった。 「あいつらなら鉄塔いったぜ?」 ・・・今あまり聞きたくなかったな。 「有り難う。」 「・・・俺、何かした?」 彼が少し怒りながら言う。 「・・・ごめん、友達に似てたからつい・・・。」 彼はビックリして私を真っ直ぐ見た。 「不動君・・・。」 それから優しく抱き締めてくれた。 「・・・お前が一番辛いんだよな、俺も、家族亡くしたから分かる。」 不動君は、辛くないの? 聞きたくても聞けなかった。今の彼の顔はあの人と同じだったから・・・。
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