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口は開くのに乾いちゃって
言葉も見つからない。
けど、言わなきゃ。
きっと
今しかないんだ。
「……ある、あるよ」
胸が苦しくなりそうなくらい。
でも不思議と息苦しくないのは何で?
揺れ動く君の体に思わず手を離したら
向き合う形になった。
吸い込まれそうな瞳に長い睫毛
久し振りに見た気がする。
「それは俺が聞いて、後悔しない?」
「っそれは……」
まずは、目を瞑って思い出す
君がくれた今までが
ボクにとって素敵だった事を
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