謎の少女

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カンザス州ローレンスの 小さな町に彼らはいた。 インパラを飛ばしながら。「サムッ、いいか力を使おうとするなっ」 「分かってるよディーン。もう力は使わない」 「分かっているならそれでいい。やっとリリスを見つけたんだ」 「僕は…」 「何かいったかサム?」 「なんでもないよ」 その倉庫には複数の人間が集まってた。 いやっ悪魔だ。 悪魔達は一人の少女を取り囲んでいる。 少女は鎖で繋がれている。すると一人の女が前に出てきた。 女は大きいボトルを少女の前に置き彼女に話した。 「あなたの欲しい悪魔の血よ。もうずっと飲んでなくて苦しかった?たっぷりあるわ、一気に飲みなさい。残さずにねっ。でもその前に… そう言うと二人の悪魔が来た。 一人は医者にとり憑いていて、もう一人はその助手みたいだ。 医者の悪魔は、点滴の針を彼女(少女)に射した。 血を抜くつもりだ。 少女は震えていた。 すると女は自分の指の先を切り少女の口に入れた。 少女は貪るように女の指を舐めた。 すると物欲しそうに女を見た。 「ちょうだい…」 女は 「美味しい?もっと血を下さいリリス様とお願いしなさい」 彼女は、我に還ったのか黙ってしまった。欲しい気持ちと、罪な気持ちがぶつかって苦しそうだ。 「さぁ言ってみなさい。」「嫌だっ」 少女は呟いた。 「これでもまだそんな事言えるかしら」 女はニヤッと笑い、自分の腕をナイフで軽く切った。腕からは血が垂れてきた。「これを吸いなさい。早くっ」 「嫌だ…」 彼女は苦しそうに断った。女は少し苛々しながら次は彼女にナイフをむけた。 勢いよく体を、一回二回と切り。泣き叫ぶ、少女を見て笑っている。 少女は苦痛でフラフラしながら、女の前でひざまずき女の腕を勢いよく吸い出した。 「はじめからそうすれば痛い思いはしなくて済むのよ」 「申し訳ございません。リリス様…」 女は飽きたのか少女を壁に押し付けた。 「やめろっクソ悪魔…」 「そうじゃないでしょ。もっと血を下さいリリス様って言ってお願いするんでしょ?」 「はぁはぁ、リリス様もっと血をもっと血を下さい。早く…もうだめです」 少女は壁から解放されると、血の入ったボトルに手を出した。
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