すれ違う絆

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「馬鹿げてる。ここから出してくれ。」 「そうしたいけど、ディーンが…」 「それならもう行ってくれ」 「サム…苦しい?」 「ナミには分からないっ。お願いだほっといてくれ。」 「ごめん。でも、私も分かるよ。苦しいよね。辛いよね。私も、何度か経験したから分かるよ。」 「ナミ…」 「でも、今回のはサムが悪いよ。ディーンの気持ち考えた?地獄から戻ってきて見たら自分の弟が悪魔とつるんでるんだよ。サムならどう思う?」 「僕は、悪魔をリリスを倒すために…」 「じゃあ何で、ディーンと一緒にしないの?何でルビーなの?」 「ディーンは地獄から戻ってから腑抜けになった。もう昔みたいな強さはない。」 「そうだよ。ディーンは臆病になったかもしれない。けど仕方ないよ。地獄での記憶があるんだもん。何でそれを助けてあげようとしないの?兄弟何でしょ」 「ナミは何も知らないだろっ。僕たちの事。」 「私は…」 「もう出てってくれ」 ナミは無言で扉の方に行き、出ていった。 「ナミ何を話した?」 ディーンが駆け寄ってきた。 しかしナミは無言のまま通りすぎ家の外に出ていった。
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