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零「俺がいるから。心配すんな。なっ?」
そう言って、私を抱きしめながら優しい顔で笑った。やっぱり、零兄の方が安心する。
奏「本当に大丈夫…かな?」
零「あぁ、来年には輝羅が学校に入るしな。」
奏「…うん。」
こうして私は学校に行くことになった。
奏「男子校だけど、私入っても大丈夫なの?」
零「あぁ、それ去年までの話だよ。」
奏「えっ?じゃあ…」
零「あぁ、共学だ。だけど、女子は一人もいない。」
輝「入っても、辞めちまうんだってさ。」
そりゃ元男子校だし、ここら辺りじゃ有名な不良校だからねぇ。女子の皆さんが辞めて当たり前だよ。
父「奏。学校だが…」
奏「あぁ。」
父「今日からな。」
奏「あぁ…って、えぇー-ーーー!?」
父「はい。制服。」
そう言って渡された制服とカラコンとカツラ。
奏「なんで、カツラとカラコン?」
父「正体を隠さなきゃならないだろう?」
零「『金の騎士』ってバレたら困るのはお前だぞ。」
『金の騎士』か…懐かしいな。昔の私の通り名。昔…っても中3の時だけど荒れてた時があった。そん時につけられたら名前だ。これでも『夢幻光』の総長やってた。
奏「つけなきゃd「駄目だ。」…だよね。」
今、しゃべったのは零兄。カツラは暑いだろ。ハァ…。
奏「今、着替えてくる。」
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