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2章 夕陽×出会い
今日もごく普通に授業は過ぎていった。そして6時限目の終わりのチャイムが響く。礼をして現文担当が出ていくなり口々に放課後の予定の埋め合わせを始める。
感情を持たない自分に友達が出来るはずもなく一人帰る準備を始める。
その後、終礼が終わり解散となった。
僕はどの部活動にも所属していないからそのまま家に帰る。
歩くこと15分。家につく。
僕の家の前に人影を見た。
誰だろうか。
そう思い近づいていくと急に頭が軋むように痛み出した。それは゛あの夢゛を見たときと全く同じだった。それにも驚いたが何よりも驚いたのは家の前にいる少女は夢にででくる少女が成長した感じだったのだ。
ふと、その少女がこちらに気づいたのかこちらに顔を向ける。
頭の痛みにより意識が薄らいでいく中僕は無意識のうちに口にしていた。
「お帰り……。ナナ」
ある夕陽の綺麗な日に僕と彼女は再会した。
そして、止まったままの僕等の時計の針が再び動き始めるのだった。
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