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5章 朝×寝室×夫婦
ジリリリリリ…
午前6時50分。
目覚ましで目を覚ます。
ムニュ…
ムニュ…?
足元に違和感を感じる。
何だろと思って布団をめくってみると、
「……ン……ンム…もう朝?…」
そこにはナナがいた。
それはまだいいとしてだ。いや、本来は年頃の男女が一緒の布団に寝ているのも問題だと僕は思うけど。今はそれどころではないのだ。
格好が非常にまずかった。パジャマのボタンは全部外れナナの豊満なバストがこれでもかとばかりに主張している。そして下半身に関してはコメントを避けたい。まぁ正直に言ってしまうと上半身とは違い寝相どうこうではなく初めからズボンを穿いていなかった。かろうじてパンツを穿いていてくれたのこうして何とか言葉にする事ができた。
しかし、
ナナは僕の脚に抱きつく格好をとっているので自己主張の強い豊満なバストが僕の脚を挟む形になっているのだ。
「…ナナ……。とりあえず…離れろ。」
意識がハッキリしてきたナナはようやくこの状況を把握したらしく、僕の脚から飛び退いた。
僕の気のせいだろうか少し残念そうな顔をしていた。それと舌打ちが聞こえた気がする。
と言うか、
「なんで、僕の部屋で寝ているんだ?」
僕がそんなまともな質問をすると
「夫婦なんだから当たり前でしょ~♪」
なんて、答えやがった。
て言うか、
夫婦?
「いやいや、僕等は同棲してるだけで夫婦じゃないよ。」
「チェッ」
チェッとかいったよこの人。
朝からそんな事があって大変な出だしとなってしまった。
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