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6章 クラス代表×幼なじみ
朝から一難あったけど何とか学校に間に合った。
ホームルームが終わり担任が教室を出たとたん、
「昨日のドラマ見た~?」
とか昨日のテレビの話しを始める。
それを遠巻きに眺めながら1時限目の準備を始めようとしたそのとき―
「少し、いいかしら?」
一人の少女が立ちはだかる。
「…ン?」
とりあえず、要件だけ聞いてちゃっちゃと授業の準備をした方がいいだろう。
何故なら、
彼女はクラス代表にして学校長の娘。
彼女と話すと言うことは、
「あれ、なんで代表が澤野君と話してんの?」
そう、注目を浴びると言うことだ。
彼女も視線が気になったのか
「父さ…学校長が放課後に来なさいって言っていたわ。」
心なしか顔が若干紅い。
しかし、何だろう。 確かに学校長には大変お世話になっている。
今ここに居られるのは学校長のお陰だ。 父さんと学校長が仲がよかったので姉さんが亡くなって身よりを無くした僕をそのよしみでこの学校に編入する際、便宜をはかってもらった。もしかしたらその事かも。
この後、大変な事を告げられるとも知らずそんな事を考えている僕だった。
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