ユメルの騎士

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ウィル「よい…殺せ…」 ウィルは弓兵に合図を送ると 弓をキリキリと 引き出した。 弓兵「ウィル様の言う事を聞いておけば良いものを…今楽に」 ビュン! 弓兵が弓を放つ瞬間に 弓兵の頭が吹き飛んだ タンタンと後ろず去りしながら 弓兵は地面に倒れこんだ 一瞬であたり一面が血の海と化した ウィル「……銀の手槍…アイゼンか!」 地面に斜めに突き刺さった槍を見つめた後にウィルは空を見上げた そこには美しい翼を羽ばたかせた天馬に跨った一人の女性がウィル達を 睨みつけていた。 アイゼン「ここは聖都ユメルの土地だ!ユミルの者が何をしている!」 ウィルはフッと鼻で笑うと アイゼンに向けて言い放った ウィル「これはこれは、麗しいアイゼン殿、今日も一段と増して美しい。」 アイゼン「とぼけるな。私は何をしているのかと聞いているのだ!」 ウィルの言葉を一蹴しアイゼンは威嚇の声を上げた ウィル「チッ…場が悪い…引き上げるぞ!ルルは捨て置け!」 ウィルはブツブツと口ずさむと 黒い霧が上がり 一瞬で兵士諸共消えていった。 それを見たアイゼンは速やかにルルに近づき体をゆっくりと起こす。 アイゼン「なんてひどい事を…息はまだあるがこれでは…カーチェ、妖精の粉を」 カーチェと呼ばれた天馬は器用に袋からアイゼンの言っている妖精の粉を取り出して口で渡す アイゼン「いい子だ、この子を乗せたいのだが…いけそうか?」 アイゼンは妖精の粉をルルにふりかけ、カーチェに跨る、 少し重たいのかカーチェは フンと鼻息を漏らし、力イッパイ 空へと羽ばたき出した。
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