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思ってもみなかったフェイの言葉に軽く息を飲むルル、
つい、先程まで敵国に居た人間を
こんなにも簡単に受け入れてくれる…
ユミルにいた時ははっきり言って
ユメルの事を悪く言う人ばかりで
皆殺気だっていた、
いい噂も聞いた事が無く
自由すぎていい加減な都市…
くらいしか知識が無かった。
だがルルは、フェイを一目見て
何かを感じ取っていた
この人は何かが違う…と。
ルル「すぐに信じて下さいとは言いません、こんな私で良ければ喜んで仲間に入れて下さい!それで少しでもウィルに近づく事ができるならっ!!」
フェイはニッコリと笑いルルに握手を求めた、ルルも痛む右腕を上げて
ガッチリとフェイと握手を交わす。
フェイ「とにかく今は休んでくれ、その傷では武器を握る事さえできないだろ?アイゼン、ルルの育成係りを頼んでいいかい?傷が治り次第
戦術の基本から武器の握り方まで
しっかりと教えてやってくれ。
握手して分かったんだが、ルルはまともに武器を扱えないからな。」
え?
とルルの目が点となった
あの一瞬の握手でルルが武器をまともに使った事が無いと知られたからだ、
やはりこの人…フェイは只者では無い!
ルルの中の燻っていた煙が
火になろうとした瞬間だった
ユメル騎士ルルの誕生である。
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