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◇◆◇
《夢ノ王国》と《悪ノ王国》による準決勝から、一週間が経った。
結果として。
《夢ノ王国》は、大将権を委譲されたセイルが、敵の部長、ルミアリス・フィリアに敗北。
事前に決定したルールに則り、《夢ノ王国》の準決勝敗退で、試合は終了した。
結果だけならば、これだけだ。
しかし。
その結果にたどり着く経過は、非常に苛烈なものだった。
いきなりの大魔法戦となった序盤戦。
魔眼所有者同士の、全力の激突。
そして――……セイルの裏切りと、フィリア姉妹による一騎打ち。
そのどれもが、過去に類を見ない激戦かつ劇的なものであり、全世界を興奮の渦に巻き込んだ。
しかし、当の本人達はそれを当然として、何の自慢も謙遜もなく、普段通りの日常に戻っていた。
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