第1章

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《夢ノ王国》代表、咲山流歌もまた、その1人である。 「――……はぁ」 あれから一週間後の、昼休み。 流歌は教室の自席で、窓の外を眺めながらため息をついた。 私立聖城学園の今年の大会は終わり、11月も終わりに近付いてきた今、そろそろ進路を考えなければならない時期だ。 部活は次の予選が始まる時期まで、基礎練習の積み重ねだし、そもそもレベルの高い大学を狙うならば、引退して受験勉強の態勢に入ることが望ましいだろう。 大会が終わった直後とはいえ、今の流歌は完全にどっちつかず。 自分がどうすべきかの判断を持て余していたのだが、それにはとある理由があった。
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