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「ところで心霊同好会ってなにやるの?」
部員集めに苦労している僕に
美沙子さんは寄り添った
「梨花が言うには、この学校にまつわるあらゆる心霊現象を追究するらしいです。その一番の目標には美沙子さんの名前も…」
へへへ~
と目をそらす美沙子さん
彼女もそのつもりがないのに怖れられて
ある意味"美沙子さん"の被害者なのだと思う
「でも部員集まらなきゃ活動もできないし、この件は多分白紙になりますよ」
「私!私がいるじゃん!」
え?
反応に困ったがどう言おう
「なーんて冗談っ。三田くんたら真に受けるんだから」
ちょっと散歩してくるね、と美沙子さんはどこかに姿を消した
美沙子さんも寂しいんだ
ましてや僕と話せるようになって
幽霊だということを時々忘れているのかも
美沙子さんの気持ちがこうも分かるのは
美沙子さんがそれだけ純粋な人だからだろう
「あなた、誰と話してたの?」
どこからか声がした
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