-妖-

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春日井小春。
それが私がの名前。両親から貰った二つの物のうちの一つ。

両親から貰った物のもう一つは家。
とても古くて広い日本家屋。
多分屋敷って言うレベルのそこに、私は15歳の時から一人で住んでいる。

両親が死んだからとかじゃない、今も元気に生きている。簡単に言えば捨てられたんだけど、せめてもの情けなのか、住む所を与えてくれたからたいして気にはしていない。

何故捨てられたのかは、すぐに嫌でもわかるだろうから今は内緒の方向で。

私は今16歳で、一年間、それなりに平和で、退屈な時間を過ごしてきた。