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「確かにインパクトはあるな……九州の地名が名字なんて聞いたことないし……」
俺がそう言うと、山田は腕を組んで何度も大きく頷いた。
なるほど、山田もジャンプが好きなんだな。
趣味が合いそうだ。
そんなことを考えていると、山田は違う紙に新たな名前を書いた。
「見ろ。これではまだまだ普通だろう?」
山田が指差す先に書いてあるのは『白井』の文字。
全国の白井さんに失礼だ。
当の本人は何も考えてないんだろうけど……
「しかしだ。この名前だったら、どうだ?」
その『白井』の隣に書いたのは『臼井』の文字。
「はぁ、少し珍しいんじゃないか?」
俺が思ったことをそのまま言うと、山田は『白井』と『臼井』を線で繋ぐ。
「刮目せよ!」
山田は『臼井』の文字をドーンと指差す。
指差してばっかだな、コイツ。
すると、山田は説明を始めた。
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