もっと目立ち隊！

もっと目立ちたい！

「失礼しまーす。」

俺はこういう仕事を結構任される。

それは目立ちたい俺にとっては有り難いことなんだが、特にとがった部分も無いことから、扱い易いんじゃないんだろうか？

そう思うことが度々ある。

そして、そんな疑いの念が伝わってしまったのか、少し戸惑いながらプリントを受け取る我が担任。

ただの目立たない陰気だと思ったら大間違いだ。

と言いたいが、陰気なのは事実だから仕方ない。

だが、俺は目立つ陰気になりたい。

というか、目立つ陰気と言うのは陰気では無いのでは無いか？
いやしかし、目立ちたいってのは目立っているわけではなくて、結局は目立ってないので陰気じゃないのか？
ってか、陰気ってのは差別用語ではないのか？

そんなジメジメした考えと、今週のONEPIECEはどうなったんだろうとか思いながら俺は職員室を出た。

帰りにコンビニ寄って買おう……

そう思い、サイフを確認すると残額４００円。

今日、ジャンプとカフェオレを買うとすると残りは５０円。

今週をたった５０円で乗り切れだって？

それはつまりガララワニ相手に小松一人で挑むようなもんじゃねぇか

無理がある。