すきです

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私は、言わばお調子者に分類されるであろう人間である。 彼女は、物静かというか、良い意味で人を寄せつけないと言うか。一目見て、とても魅力的な人だと思った。 だがそのときの私は特段、惹かれるわけでも無く、彼女と仲良くなりたがった友達を掛橋に、それとなく交流を深めて行った。 話しをするに連れて、意外と好きなものが同じだったり、結構ゲラだったり、笑った顔がとっても可愛かったり、色んな一面を見るうちに少しずつ、少しずつ、仲良くなりたい気持ちが膨らんでいった。 彼女を好きだと気付いたのは、出会ってから3ヶ月ぐらい後のことだった。 それまででも彼女の顔を思うだけで、頬が緩んだ。 今、何をしているのだろう、とか、何が好きだろう、どこか行きたいところはあるのだろうかとか。 気が付けばそんな事ばかり考えていた。 そればかりでは無く、触れたいとさえ思うようになってしまっていた。 その度に、心の中で幾つもの塊が葛藤を繰り広げていた。
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