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でも、彼から放たれた最期の言葉を聞いて諦めてた生きたいという感情が蘇ってきた。 どうすれば、1日でも長く生きられる? 「最後にお願いがあるの…」 「お願い? 内容次第かな? 助けてとか、そーいうのは聞かないよ?」 「わかってるわ。私の運命が決まってるのはわかってるわ。聞いてくれる?」 「なんだい?」 「物語を聞いて欲しいの」 「物語を聞く?」 「そう…私の最期の物語を聞いて欲しいの」 「…んー…。君は不思議だねぇ…今までは、助けてとか命乞いしたり、僕を罵ったりする人がほとんどだったのにね。 苦しめないでって言うのもあったけど…君みたいなお願いは初めてだよ」 彼は、少し考えるような仕草をした。 「まぁ、まだ時間もあるし…最期のお願いは極力聞くようにしてるんだよ。命乞いとかした人も、他のお願いをしてきちんと叶えてるんだ。これが、僕からのお礼でも…あるんだ」 「聞いてくれるの?」 「長いのはダメだよ。30分くらいな物語なら聞いてあげよう。約束は守るよ。話してごらん。」 「ありがとう。今から話す物語は…」
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